インプラントを学ぶ!

インプラントを学ぼう!

美しく輝ける笑顔のために。

歯は、相手に与える印象を大きく変えてしまいます。
今更と思わず、これからのためにインプラントの知識をつけましょう。



インプラントとは?
虫歯や歯肉の病気、あるいは怪我などのアクシデントによって、失われてしまった天然の歯を補うための治療法のひとつです。

咬合・補綴

天然歯の場合は歯根と骨の間に歯根膜があるため咬合した際30μm沈下する。しかしインプラントの場合はフィクスチャー(インプラント体)が骨にダイレクトに固定されているため、沈下量は5μmである。そのため、天然歯と同等の咬合を与えるとインプラントにオーバーロード(過重負担)がかかり補綴物の破損、インプラントのロスト等の問題が起こる。そのためインプラントの咬合調整は歯根膜がない事を考慮し天然歯より25μm低く調整する。

ナソロジー的な咬合の考え方として前歯は臼歯が完全に沈下した時点で初めて前歯部が接触する咬合の付与が推奨されている。臼歯部の歯根膜による沈下量は前述の通り30μmであるため上下歯で合計60μmとなるが、前歯部にも当然歯根膜があるため補正され、天然歯の場合は臼歯が軽く咬み合う際に前歯部は30μm離開している事が望ましい。一方でインプラントの場合は歯根膜がないため前歯部の調整の際は60μmの離開量が必要となる。

インプラントを臼歯部で3本並べて配列する際、一本を2~3mm横にずらして配列するとベクトルが分散され水平力が20~60%軽減するという報告がある。この配列方法の事をオフセット配列と呼ぶが、臼歯部の清掃性が劣るケースがあった。1990年代、各インプラントメーカーが直径の太いワイドタイプインプラントを開発発売したために、クラウンブリッジタイプの上部構造では、このような配列よりも、骨幅がある限りは、部位ごとに適切な直径のインプラント埋入を行うことが推奨される。

骨結合の喪失の原因

インプラントは様々なデータがあるが一般的に200本入れると5本は定着せずに脱落(ロスト)してしまう。
ロストの原因には以下のものが考えられる。インプラントが骨との結合を喪失した場合に、必ずしもただちに脱落するとは限らない。複数のインプラントと連結している場合や、天然歯と連結している場合(現在はこのようなことは禁忌と考えられている。)は、この結合の喪失に、患者、歯科医の双方とも気付かないこともあるが、このような状況こそが問題であり、知らぬ間に骨の喪失を招く。


感染
初期固定の不良 インプラント体埋入時の骨との食いつき具合が30N以上あることが望ましい。初期固定が不良であれば即時荷重 インプラント埋入法は顧客アピールが高く、 ・上部構造に対するオーバーロード(過重負担)
火傷
ドリリングの際の発熱による火傷により定着しない場合がある。概形を掘る場合はさほど問題がないが、インプラントに接する面に関しては低速でできるだけ発熱を抑えてドリリングをする必要がある。特に固すぎる骨の場合は繊細で慎重な埋入窩の形成が望まれる。
インプラント周囲炎
インプラントも天然歯における歯周病と同様に感染を起こし、インプラント周囲の骨を失う事がある。経年的にロストする一番の原因がこれである。予防には定期的な検診、ケアが有効。主にチタンでできているインプラント自体は半永久的とも言える長さでもつものであるが、それを受け入れる人体の方は感染等のリスクに常にさらされ、また経年的に変化する有機体である。「インプラントはどのくらい持つのか?」という命題に対しては平均的なデータは存在するが、すべての人が平均寿命まで生きる事ができないのと同様にあくまで個人の遺伝的性質、ライフスタイル等に大きく左右される一人一人異なるものだという理解が手術を受ける患者サイドもにも必要である。

この他に近年、オッセオインテグレーションに関与する遺伝子が発見され注目されている。これは遺伝子的にインプラントが定着しづらい人の存在を示唆する。将来的には術前にインプラントに適した体質かどうか検査を行うという展望が予想され、それによりインプラントの成功率の向上が期待されている。この分野の研究はアメリカで特に進み日本では岡山大学歯学部などで研究されている。

インプラントの種類

インプラントは世界に100〜200種類が存在すると言われています。


日本で主に臨床で使われている代表的なものを以下に記す。

ノーベルバイオケア社
ブローネマルク
歴史が長く世界でもっとも普及しているインプラント。エキスターナルコネクトの代表。
リプレイスセレクト
旧ステリオス社製のインプラントでノーベルバイオケア社がステリオス社を吸収したことによりリプレイスというブランドとなった。その後、インプラントのインターフェイスの潮流が、エキスターナルコネクトからインターナルコネクトへと変わり、リプレイスセレクトが開発された。
ノーベルダイレクト
一回法のインプラント。ワンピースインプラント。
アストラテック社
アストラテックインプラント
世界屈指の製薬会社アストラゼネカのグループ企業。インプラントメーカーとしては後発であるが、その特徴である「インターナルコネクト」「コネクティブカウンター」などが他社に模倣されるなど、最新インプラントの基本形になっている。また、その他の特徴である「マイクロスレッド」により辺縁骨の吸収が少なく、「インターナルスリップジョイント」により、2次オペなどの術式が簡便であるなどの利点がある。
ストローマン社
ITIインプラント
比較的歴史が長く、症例数が多いインプラント。
ジンマーデンタル社(整形外科で有名なジンマー社のデンタル部門)
スクリューベント
2回法のインプラント。MTXブラスト処理タイプと (HA) コーティングタイプがある。
スイスプラス
1回法のインプラント
カルシテックインプラント
ハイドロキシアパタイト (HA) コーティングのインプラント。
デンツプライ フリアデント社
ザイブ
ドイツ製のインプラント。フィクスチャーにテーパーがあり、ネック部と根尖部の2箇所で初期固定が得られるようになっている。
アンキロス
フリアリット2
日本メディカルマテリアル(京セラと神戸製鋼所それぞれの医療材料部門の統合によって設立)
POI - 国産インプラントとしては最も歴史のあるインプラント チタン合金をベースに、表面に陽極酸化処理を施したタイプとハイドロキシアパタイト (HA) コーティングタイプがある。
POI EX - 2006年に発売となった、上記POIのフルモデルチェンジ版 初期固定性能の向上と、より高度な審美的要求に応えることを目的に開発された。
プラトン社
プラトンバイオ
日本製のインプラント。HAコーティングがされているアドバンス社
AQB
国産インプラント。HAコーティング。

2回法の術式

インプラント埋入予定部の歯肉弁を剥離する。
骨をドリリングしてフィクスチャーを埋入。
フィクスチャーのネジ穴の部分をカバースクリューで蓋をして、剥離した歯肉を閉じる。
オッセオインテグレーション(インプラントが骨としっかりと固定された状態)した時点で2次手術を行う。
2次手術では歯肉を再度剥離しカバースクリューを外しヒーリングアバットメントと交換し歯肉を閉じる。
2次手術後1ヶ月程度あけ歯肉の形が整った段階でヒーリングアバットメントをアバットメントと交換し、最終補綴物を被せる。

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